ステップ 1/8

ガイドを終了

工程ガイド

チーズ

チーズにはおよそ十倍の重さの牛乳が要ります。同じ循環を、十回まわすということです。

ここにある器具のどれか一つで酪農が説明できるわけではありません。受胎は計画され、妊娠は人の手で確認され、子牛は乳房から離して哺乳され、角の芽は伸びる前に破壊され、哺乳は決められた時期に断たれます。群れが回転台にたどり着くころには、その一つひとつが、すでに牛の代わりに決められています。

約6分 · 6段階 · 進む速さは自由

← → で移動、Esc で終了

人工授精用注入器の写真

1 管理された繁殖

人工授精用注入器

長い器具が精液一回分を子宮頸管の奥へ運びます。いつ妊娠するかを決めるのは、動物ではなく農場です。

これは何か
精液一回分を装填した細長い棒状の器具です。牛の子宮頸管を通して精液を放出します。通常、作業者はもう一方の腕を直腸に入れ、内側から誘導します。
なぜ使われるのか
繁殖は動物に任されず、農場が管理します。この注入器は、その判断が牛の体に届く手段です。
動物が払う代償
牛は押さえられ、体内に器具を入れられます。潤滑の不足、乱暴な保定、繰り返しの試行、不適切な挿入位置は、痛みと損傷を招きます。
正確に言うと

訓練を受けた人が行えば、授精は傷害ではなく通常の獣医作業になり得ます。保定、潤滑、時期、丁寧な手技が、そのどちらになるかを決めます。

出典
肩まで届く直腸検査用手袋の写真

2 妊娠鑑定

肩まで届く直腸検査用手袋

肩まで腕を入れて妊娠を確認し、生殖の状態を読み取ります。

これは何か
肩まで腕を覆う使い捨てのスリーブです。腕を牛の直腸に挿入し、生殖器を触診して妊娠の有無を調べます。
なぜ使われるのか
群れの繁殖管理は、どの牛がいつ妊娠しているかを把握することで成り立ちます。このスリーブは、群れ全体で繰り返されるその検査のあいだ、作業者を汚さないためのものです。
動物が払う代償
牛は押さえられ、体内に腕を押し込まれます。強引な、あるいは不適切な検査は苦痛と組織の損傷を招きます。
正確に言うと

手袋は防護具であって、処置そのものではありません。苦痛や損傷は検査のやり方から生じるもので、この項目はスリーブ自体が牛を傷つけると主張するものではありません。

出典
子牛用の哺乳ボトルと乳首の写真

3 離して哺乳される子牛

子牛用の哺乳ボトルと乳首

子牛と母牛は離されているため、乳房の代わりにボトルのゴム乳首が使われます。

これは何か
乳首の付いたボトルまたは給餌器です。子牛は母牛から吸う代わりに、ここから生乳や代用乳を吸います。
なぜ使われるのか
この器具があるのは、子牛が母牛から離して育てられるからです。生乳や代用乳は、子牛ではなく農場の都合に合わせて与えられます。
動物が払う代償
ボトル自体が子牛を傷つけるわけではありません。子牛にのしかかるのは、母牛からの分離、給餌の回数と質、乳の品質と衛生、そして吸う機会や仲間と過ごす機会があるかどうかです。
正確に言うと

子牛用の乳首は通常の給餌器具であり、この項目はそれが痛みを与えると主張するものではありません。倫理的な重みは母子分離、栄養、飼育条件にあり、それらは仕組みによって異なります。

出典
除角用腐食ペーストの写真

4 角の芽の破壊

除角用腐食ペースト

腐食性のペーストが、角が現れる前に角をつくる細胞を焼き尽くします。密飼いの群れで成牛を扱いやすくするためです。

これは何か
若い子牛の角の芽に塗る強アルカリ性のペーストです。皮膚を焼き通し、角になるはずだった細胞を破壊します。
なぜ使われるのか
角のある牛は密飼いの群れでは扱いにくく、他の動物を傷つけます。生後早い時期に芽を壊せば、角ができる前にその費用を取り除けます。
動物が払う代償
薬剤による熱傷は激しい痛みを伴います。ペーストが広がれば子牛の他の部位も焼き、接触した母牛や他の動物も焼きます。
正確に言うと

鎮痛が行われるかどうか、ペーストが効いている間に他の個体との接触を避けさせるかどうかは、場合によって異なります。無角種を繁殖させれば、この処置自体が不要になります。

出典
トゲ付き子牛用離乳リングの写真

5 哺乳の遮断

トゲ付き子牛用離乳リング

子牛の鼻に付けたトゲ付きリングが母牛に拒否させ、農場の予定どおりに哺乳が終わります。

これは何か
子牛の鼻に取り付けるリングで、突起が外向きに付いています。子牛が乳房に近づくと突起が母牛に当たり、母牛が子牛を押しのけます。
なぜ使われるのか
離乳は子牛ではなく農場の都合で行われます。このリングは母牛に拒否させる仕組みで、分離の前または途中で吸乳が止まります。
動物が払う代償
装着具合や突起の形によっては、リングが子牛の鼻や口をこすって痛めます。乳を断たれ、母牛に追い払われた子牛は空腹になり、鳴き続け、苦痛の兆候を示します。
正確に言うと

リング自体が切るわけではありません。母牛に拒否させることで働きます。装着具合、装着期間、経過観察、分離そのものの扱い方は農場によって異なり、それが害の大きさを決めます。

出典
ロータリー式搾乳機に乗る牛

6 大規模な搾乳

ロータリー式搾乳施設

回転する台が、決まった間隔で群れを搾乳へ送り続けます。何度も、繰り返し。

これは何か
牛は、ゆっくり回る円形の台の上の個別ストールに入ります。作業者かロボットが乳房を洗い、ミルカーを装着し、各ストールが通り過ぎるあいだ乳の流れを見ます。
なぜ使われるのか
回転台が、決まった間隔で牛の列を搾乳へ送り続けます。目的は処理量です。速さを決めるのは台であって、牛ではありません。
動物が払う代償
牛を傷つけるのは機械そのものではありません。害は、滑る床、急かされる乗り降り、合っていないミルカー、過搾乳、整備不良、跛行、そしてラインを埋め続ける圧力から生じます。
正確に言うと

よい設計と落ち着いた扱いがあれば、搾乳は一日のうちの何でもない時間になり得ます。より重い問題はその周りにあります。高泌乳のための育種、子牛の引き離し、飼養環境、乳房の健康です。

出典

これが全工程です

ホール一個の背後にある6段階をたどりました。

チーズ一キロごとに酪農の循環が凝縮されます。妊娠が増え、引き離される子牛が増え、乳量が落ちて淘汰される牛が増えます。

農場も国も一様ではありません。月齢、鎮痛、飼養環境、分離の方針は異なり、どの農場もここに挙げた器具をすべて使うわけではありません。この順序は一般的ではあっても、普遍的ではありません。

画面の右側をタップで次へ